ねこねここねこ

聖なる復讐者のねこねここねこのネタバレレビュー・内容・結末

聖なる復讐者(2022年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

全体的に暗い。
発達障害の弟ウォルを殺した犯人に復讐するために少年院に入ったイル。
そこでは少年同士のいじめや教師による暴力が蔓延していた。
イルの身を案じるカウンセラーのスヌ。

なんだかずっと全体的に重苦しい。
暴力、教師による少年への性的虐待、見て見ぬふりをする周囲。
どこにも救いがなさそうな映像の中で、唯一笑顔のウォルに癒される。
果たしてウォルを死に追いやったのは誰なのか?
自分自身への怒りもあり、やり場のない怒りを持て余すイルと笑顔のウォルが同じ役者とか、演技力がすごい。

そして最後にわかる本当の犯人。
しかし犯人にもまた別の復讐の手が伸びている。

実は最初からこのカウンセラーがなんか怪しいと感じていたので、あぁやっぱりなと思ったけど、殴られて傷だらけのウォルに欲情するなんて反吐が出そう。
そして単についてなかったで終わらすあたりは全く反省してなささう。だからジュフンの父親からの刺客?が来たときはむしろせいせいした。

それにしてもどの国でも国家権力と深い繋がりがあれば犯罪を犯しても減刑されたりして本当に反省していない。母親も「やり過ぎはダメよ」とかとんでもない教育してるようだし。そりゃクズが育つよ。

一人2役のジニョンは素晴らしかった。