140字プロレス鶴見辰吾ジラ

メカニックの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

メカニック(2011年製作の映画)
3.5
台風の日に映画何本?④

【仕事人間】

ジェイソン・ステイサムの仕事人ぶりを堪能する「大人の社会科見学」映画。お供のベン・フォスターのハンチング帽子姿がキュートである。

ビジネス書に載せても違和感のないステイサムの言葉に、大声張り上げてその気にさせるビジネスセミナーよりも一部人間にとっては勉強になる。

多くの失敗から経験を手に入れた主人公に対して、仕事のスマートさよりもスタイリッシュさに重きを置こうとしたひよっ子のミス、そこから師匠と弟子となり軽口叩く味付けのミッション。そして裏切りや逃走や、クライマックスの車列攻撃のド派手さ。殺しの回数重ねるごとに大味になっていくものの、序盤のある殺しのシークエンスが舞い戻り、そしてプロの中のプロであると誇示しつつ物語の連鎖に決着をつけるラストがすこぶる格好良い。ビジネス書を何冊山積みにするくらいなら90分少しでコレを見ろ!