藤沢裕弥

私はどこから来たのか、何者なのか、どこへ行くのか、そしてあなたは・・・の藤沢裕弥のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

観客として見る映画ではなく、主人公になって体験する映画。

1回目見たとき、台詞が全く入ってこなかった。人と人が話していれば会話になるのだが、何を言っているのか分からなくなってしまう。言葉の意味を理解しようとするほど追いつけなくなってしまう。
主人公の台詞は聞かず、出会った人の話だけに耳を傾けると主人公の言葉が理解できるようになった。これは観客として見るだけでは理解できない。主人公を体験して気づくことである。
最低2回見ることをおすすめする。

彼氏の撮影した写真の場所に行く、というのが物語である。
「体験」することが印象的という理由として何かを触ったり、感じたりといったカットが積極的に使われている。例えば、歩道橋の手すりを触る手元のカットだったり。

最後のシーンで、主人公が泣く解釈として。
精神的に割り切って生きていこうと決意するが、今まであった写真(彼氏とのつながり)がなくなっていることに気づいて悲しむのではないかと思う。その後、彼女は生きていけるのか?
藤沢裕弥

藤沢裕弥