『左様なら』が当時、ぶっ刺さったのでちらほら短編をU-NEXTで観てきた、石橋夕帆監督。
そこから3,4年経ち、新作を劇場で観る機会が生まれ、今観なきゃ!!という焦燥感のような気持ちに駆られて劇場まで足を運んだ。
そしたら、本当に今のわたしに必要な作品を撮ってくれて……本当にありがとう。
電話のシーンがうますぎる、役者も本も。
この監督の作品に出てくる役者陣の何とも言えない空気感が大大大好きなので、まだ観れてない短編もサブスクで見て行きたいな。
エンドロールの音楽もとても気に入った。
ウィスパーっぽいオシャレなボーカルの声、ふと路地裏で野良猫のしっぽを見つけたような気分になる歌詞、キーボードのセンセっぽいポロポロンとした音、ラスサビのちょっとシューゲぽい感じ。
この監督は、登場人物が言語化しきれていない奥に秘めている、言葉にもまとまっていない思いみたいなものを、空気に乗せて伝えてくるような、アンニュイな雰囲気を作ってそこに没入させるのが上手いと勝手に思っていて、
本作は比較的メッセージ性が強く、わかりやすかったのが個人的には好みとしては少しだけズレる、という感じでした!