砂の器×パトレイバー×踊るシリーズ
押井守が不気味さの象徴として挟む鳥のカットもいくつか挟み込まれるオマージュ。
古いといってゴミ箱に捨てられる青島のジャンパーが、リストラされるサラリーマンに重なる。
普遍のテーマである
組織の論理vs現場の論理。
・負け組と勝ち組
・コンピュータウイルス
・リストラ
・電波の悪くなる携帯
懐かしさも多々。
いかりや長介の好演。
真矢みきの悪者感がチープ。やりすぎ。
犯人の動機や葛藤には寄り添わないので、薄ぺらく見えてしまうラストが残念。
真面目さのツラをかぶった寓話。
封鎖したらあんな騒ぎでは済まない。
殺人犯一人で封鎖は大袈裟だが、この映画にリアリティは期待していない。
ただ、橋本忍が見たら悲しむだろうな。
テレビ屋が作った、小手先の映画がヒットして悲しい。