じゅ

キングダム 運命の炎のじゅのネタバレレビュー・内容・結末

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

きょなピカ実行委員会?の字面が頭から離れんのよ。

てか最初のカットがやたらアニメみてえな月でシアター間違えたかと思ったけどちゃんと大王の背中映されて安心した。


紀元前244年、趙は秦との国境の町、関水への侵攻を皮切りに進軍を始める。迎え撃つは秦の総大将に任命された王騎。荒野の部族を平定させる特訓で鍛えた信を秘密兵器に戦場へ打って出る。百人将として隊を率いるまで成長した信は、自身の隊"飛信隊"を率いて敵の名将を横から叩き、将を討ち取る武勲を上げる。その夜、ひとまずの祝杯をあげる信たちの前に謎の男が現れる。隊の腕利きの男たちを纏めて倒し、信の一撃を簡単に弾き、羌カイの剣をひらりと躱してみせた大男は、趙の総大将、"武神"龐煖(ホウケン)だった。

みたいなかんじ。


王騎を総大将に任命するくだりで、王騎が政に「なぜ貴方が中華統一を目指すのか」と問うて政が過去を語るくだりは泣いた。
元々父親が趙に人質に取られていて、政はその時生まれた子だったけど、父が秦に返されたと。秦の将軍が趙の40万の兵を生埋めにして殺した恨みで政は趙の国内でリンチされてたけど、闇商人の紫夏に助けられる。実は政の父が王位を継いで政はその後継者ということになっていて、趙国の王は趙への恨みを募らせた政が王になったらまずいと思って政を殺そうとして、その前に秦国が紫夏に頼んで奪還することにしたとか。政が紫夏になぜ命を賭してそこまでするのかと問うと、孤児で餓死しかけてた自分を拾ってくれた闇商人の父が死の間際にその恩は別の誰かに施せと言い遺したからだと。政は、趙の国民に受けた激しい暴行で痛覚やら温度感覚やら味覚嗅覚を失い、壊れた自分など王になれないと思っていた。そんな中、政の脱走に気づいて趙兵が追ってくる。紫夏や弟の亜門、秦の遣いがその命と引き換えに秦兵との合流地点まで政を送り届けた。政が自ら自分にかけた「王になれない」という念から解放し、痛みを知る偉大な王になれると言ってくれた紫夏や、犠牲になった者たちのため、政は修羅の道を突き進んででも争いのない世の中をつくるのだと。

身体的な痛みはわからんようになってしまったかもしれんけど、心の痛みは他のどの王よりよく知っているじゃないか、みたいなかんじ。ぐっときた。こんな、たった1人ずつの死と向き合って悼んでくれるやつ、そりゃあ弟くんより人望集めに集めるわな。
そんな嬴政様、人の痛みを知っていて、自分のために死んだ者たちの想いを真剣に背負っていて、長い目での平和を見据えていて、神にありったけの愛を注がれたかの如き美顔の持ち主である吉沢亮大王。でも始皇帝になった晩年には焚書して儒教者を生埋めにするんだよなって思うとなんかすごく興奮する。


飛信隊まじ一人ひとり実はめちゃめちゃ腕の立つ連中で好き。ちゃんと鍛えられた兵のあんな軍勢が束で護ってる陣地に100人ばっかしで突っ込んで死者31人て。
信くん、羌ちゃんに前より体動くようになったって言われてたけど、何より口達者になったな。ダイジェストすら無しにしれっと「特訓」って言葉にまとめて荒野を平定してんだもんな。まあ天下の大将軍になるってそういうのも含むか。口達者になったというか、飛信隊の脳筋たちが口車に乗せられやすいだけか?まあ何にせよ、今や立派な隊長か。
てか、先月子供が生まれたばかりの棍棒バーサーカー大好き。スイーツ真壁より腕力あるんだもんな。にしてもホームラン競争しにきてるんじゃないんだぞw誰か刃物持たせてやんなよwあとなんでおめえが先陣切ってんだよw
まじで隊長含めてほとんど狂戦士(と、付いていける度量のある羌ちゃん)しかいねえ飛信隊の中で、ちゃんと常人のびびり方する天音くんは推せる。やべえよ。そんであの乱戦をしっかり生き残ってんだよな。常人の皮を被った狂戦士か?

あと王騎将軍の「全軍、前進。」「「「うおおおお!!」」」はすごかった。完璧で究極のアイドルかいな。
てか、ネット記事で大沢たかおが肉体改造しすぎて衣装作り直したってのあって笑った。内容に触れるってんで詳細は読んでなかったけど。あんたが一番やる気満の満々の満々々


2作目観た後にググった内容だと、春秋戦国時代は紀元前221年までって話だった。本作が紀元前224年だったから、戦乱の世も佳境なんだな。
童信くん、そんな早く中華が平定されるってんなら天下の大将軍になるまで時間足りなくないか。まあでも、少年漫画の主人公がなるって決意表明してんだからなるのか。がんばってな。


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【2023/08/09追記】
めっちゃ大事なこと記録し忘れてた。
万極さん好き。
じゅ

じゅ