すいかのたね

キングダム 運命の炎のすいかのたねのネタバレレビュー・内容・結末

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

個人的に前作は大規模戦闘をやっている感覚を受けなくて微妙だな…と思っていましたが、今回はしっかり陣形を見せたり戦略解説も行ったりと、軍対軍の戦いをしている感覚がしっかりありとても良かったと思います。ストーリーは前半に比重を置いており、後半は戦闘に絡めた将達の思いってのが主でしたが、メリハリがあってこれも良かったと思います。

ストーリー
前半は趙軍に侵攻された秦の対応が主。対応する総大将に誰をあてるかと秦王嬴政の過去になってました。前半はヒューマンドラマ感強めで、嬴政の過去話は吉沢亮と杏が良い…シリアスな演技が合っておりホロリとなりました。
中盤からは趙との戦闘。ここからは少し成長した信と、どっしり構える王騎がかなり良かったと思います。特に信はぶっきらぼうな感じから、百人隊を率いる将としてしっかり戦術を考えて皆を率いてて良い!戦闘内の話も『ゴールは馮忌の首』と分かり易くなっており、そこにどう辿り着くかの戦略と戦術合戦で中々スッキリしてて良かったと思います。

戦闘シーン
主には中盤以降、これも良かったと思います。まず陣形を見せて大規模感を出して、盤面で河了貂なんかが解説。そこから実際大軍が動き大規模バトル、細かに爽快感のある戦闘は百人隊の面々が行うことで、戦闘面はメリハリを感じました。個別では初手で突進していった蒙武のドッカンドッカンが凄い(笑)。映像にするとああなるというか…遠くから砂埃と爆音で表現してましたが上手いなと思いました。
飛信隊では信と羌瘣が当然目立つのですが、凄いのが竜川!怪力を活かして敵をなぎ倒したり、タックルで敵を押し込めたりとかなり印象に残るバトルをしてました。

キャラクター
毎度ほぼ良いです。シリアスな嬴政、少し隊長感が出てきた信、どっしり構えて余裕のある王騎、メイン所は安定してると思います。個人的に面白かったのが李牧。キャストは小栗旬さんで、この配役は李牧の知的で若干飄々としているキャラクターを考えると非常に納得ですが…「怪しいものではありません…」と言いつつ、ちょっとサテンっぽいツヤのある青い羽根つき衣装で出てこられると…怪しさ満点でした(笑)。これからの活躍にも期待ですね~。

ストーリーと戦闘のメリハリがあり、キャラクターもよく、総じて非常に良かったと思います。次回作も非常に期待しております。
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