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キングダム 運命の炎のmofaのネタバレレビュー・内容・結末

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

1も2も☆5ツで大絶賛してます。
邦画で、こんなにハマった映画も久しぶりです。毎回、劇場で観てます。

今回も、楽しめたし、良いところは沢山あったのですが。
(良い所は後述します)
残念ながら、星4ツとなってしまいました。原因は、明確で、「紫夏編」なんですよね・・・

ちなみに、私は原作漫画は未読です。
前半は、泣かせにきている感があるワリに、全然泣けなかったんですよ。
泣けなかったどころか、なんで、
この話にこんなに時間を割くわけ??
・・・と思ってしまって、ちょっと退屈だった。原作読まれてる方にとっては、紫夏編は、思い入れのあるものかも知れないけど、原作知らない私には、
紫夏さんが、何故にそこまで嬴政を守ろうとするのか、全然、伝わって来なかったんですね。わが命も、弟の命まで、捧げて、嬴政の何に、一体心奪われたのか。
全然、分からなかったので、全然感動出来なかったんですよね。
杏さんの演技も、絶賛されてるんですけど、私には、特段響くこともなく、どちらかというと、凄く力が入りまくっている感じがして、めっちゃ馬に鞭打ってた印象しかないわ(笑)
原作のイメージ通りだったのかな。

パンフレットを読むと、嬴政は9歳なんですって!!9歳の嬴政と紫夏・・・この2人間には、「母性」が存在していたという訳なんですね!!それで合点がいきました。そこが、違和感だったんですね。この2人の間に流れる感情が、何なのか分からなかったんです。
すべての原因は、9歳の嬴政を、吉澤亮が演じていた所にあったという事です。
いや、少年にみえないこともない・・・一瞬はね。でも、無理がある!
紫夏が嬴政をそっと抱きしめる場面は、恋人にも見えちゃったりするから
混乱してしまうんですよね。
ここはもう、9歳の嬴政を子役にまかせるか、紫夏の役をもう少し年配の方にするか(鈴木京香さんとか・・・)
もう少し、この2人の交流を描くかすべきだったんじゃないかな。
王騎はさ、「なぜ、中華統一」を志したか・・・って聞いてるのに、
回想はさ、あくまで「立派な王」になるって約束やったじゃないですか。
私としたら、王なんて今まで何人もいたのに、挑戦しようとしなかった中華統一を、どうして、若い嬴政が、やり始めたん??って聞きたいんだけど。
 この質問と、回答は、ちょっと、おかしいと思う!!
・・と言う事で、おいおい大丈夫か?と心配したんだけど、後半の怒涛の追い上げが素晴らしかったんです。
後半「馬陽の戦い」に入ってからは、
毎度の事ですが、羌瘣と信のアクションにため息をつき、
王騎の存在感に圧倒されて、
新たなキャスティングに唸ってしまいました。
馮忌・・・片岡愛之助
インタビューでキングダムに出れるのは嬉しいけど、もっと他の人と共演したかったって言われてて、
ホント、複雑な気持ち分かるわ・・・・って思ったよ。
 1回こっきりなんて、寂しい!続編にも出たいって思うよね。
万極・・・山田祐貴
出番は少なかったけど、あの一瞬のギロリとした視線が、凄かったです。
李牧・・・小栗旬
この李牧というキャラクターがどれだけ、重要なのかどうか知らないんだけど、
上のような武将にではなく、ちょっと軽そうな人にキャスティングしてきたのが、
素晴らしいと思います。
 でも、毎度の小栗旬って感じがするので、どうなのかな・・・とちょっと心配してます。
 原作ファンの人たちでも賛否両論あるって書いてありましたが。
私は、無難なキャスティングだと思いました(今の所ね)

そして、最後の大ボスのように登場したのが、吉川晃司さんでした。
 存在感もあって、お~!!って感じでした。キングダムはマジで、キャスティングが最高だといつも思うんだけどね。
毎度毎度思うのは、
よくぞ、佐藤浩市さんを呂不韋に据えたって事よね。
佐藤浩市さんの作品は、けっこう観ている方だけど、1番のはまり役だと思う。
 こういう静かな役が似合うんだよね。
あと、王騎はもちろんだし、
羌カイもだし、
本当に、キャスティグが神。
アクションシーン素晴らしかった・・・・特に、羌カイと信が、互いにカバーし合いながら、攻めていくシーンは、胸アツでした。紫夏編では1滴の涙も出なかったけど、最後、馮忌の首をとって、壁が隊の名前で、首を討ったと大きな声で言う所で、泣いてしまった。
 胸アツ過ぎて・・・・

☆心に残った言葉
あれだけ、退屈とか言い放っていたワリに、心に残った言葉は、紫夏編でした。
【恩恵はすべて、次の者へ】
 ペイフォワードの精神、キングダムにあり!
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