ヤマピー

ゴジラxコング 新たなる帝国のヤマピーのレビュー・感想・評価

4.6

ドラマパートはト書き、怪獣パートはセリフ。

前作の設定なんて気にしない。
目と耳を研ぎ澄まし、細かいことは気にして笑う!

それこそが!モンスター・ヴァースの真骨頂!
頭なんか使わなくてよい、怪獣版ブレイキングダウン!
エモいところなんか人それぞれ勝手に作りゃあええのさ!


それがこの映画の最大の楽しみ方!!






【以下ネタバレ注意】






100m級のゴリラ(正確にはギカントピクテス)が
猿の惑星より猿の惑星をしている。
人間は状況説明のみ(求めていたドラマ)でストーリーの主軸は怪獣達!
言葉は発さないのに何故か何を言いたいのかが分かるっていうのが最高!!

ゴジラ最大の「設定」は守りつつ、見事にエンタメに全振りした、目が合えば「やんのか?コラ?」そんなヤンキー映画です。

「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」の浦島現象は完全無視!(笑)またそれがいい。
それはそれでシーズン2で楽しみますので!



ゴジラ 
立てば暴力、座れば占拠、歩く姿は二次災害。
どうしても感情豊かコングの出番が多く、比較的には出番は控えめであるが、、
一瞬、一瞬の主張がマジで最高!

過去作にて「太り過ぎ」「チキンの食べ過ぎ」など揶揄されていたのを気にしていたのか、自らの自己開発型ブートキャンプに見事に成功!
完璧な肉体美を手に入れ、ピザを食べてる落書きを破壊しながら今作も最強の地位を独占!
走るわ、飛び込むわ、浮くわ、ジャーマンスープレックスするわで暴れ散らかします!
でも彼女の話には耳を傾ける話のわかるやつ。



コング
前作よりパワーアップしたのは強さではなくイケメン具合、自分にも他人にも厳しいけど優しい一面でキュンとくる、そんな成熟した色気のあるオッサンになり、今作も彼の物語が主軸になっていました。

もちろんゴジラが最高に大好きだけど、彼の魅力もまたこの映画の醍醐味です!
前作に引き続き、ストームブレイカーを振り回し、今作ではインフィニティ・ガントレットを装着して無敵かと思いきや、ゴジラを目にすると必死でボディーランゲージ(笑)通じるはずもなくやっぱボコられます。それでも義理と人情スキルで愛のあるバトルを見せてくれました!



スカーキング
予告編の時点では「退役したテロを画策する元大佐」ってイメージでしたが、本編を観ると、所作の一つ一つがいちいち勘に触る「二次元のヤンキー」って感じでした。
骨の鞭に謎のBluetooth型の怪獣操り結晶を搭載した武器でブルンブルン振り回します、危ねぇな。
それでも狡猾(骨だけに)な画策で全国制覇を目指す将軍の如く地上進出を果たすわけだが、ゴジラによって一瞬で崩されてしまうのでした。
あのパワーバランスはやっぱ可哀想になります。


シーモ
今作のチタノサウルス枠。
いわゆる「玩具バレ」というやつで登場は示唆されていましたが、ようやくスクリーンにてお披露目!
怪獣映画、特に東宝怪獣映画に求める「個性的な鳴き声」をちゃんとしてたフリーズドライモンスター!冷凍光線の一撃がカッコいい!そして結構可愛いもののけ姫のヤックルみたいな存在でした!
次回作があるなら殺さないで、、頼む。



モスラ
今作のヒロイン、ゴジラの二代目彼女(悪しからず)やっぱりゴジラを説得できるのは彼女だけ。
キング・オブ・モンスターでもうちょい観たかったハリウッドモスラのバトルがふたたび観れてよかった!モスラの登場も示唆されていた為、出るのは知ってたけど思った以上に出番多くて嬉しかった。
モスラと民族の関係性は、かつてのフツア族の設定をうまい具合に再構築できていたと思う。
こっちの方が好き。



いやぁ〜好きやゴジラ!
観るモードさえ間違えなければ非常に美味しい2時間です!-1.0とはまた違うゴジラ映画ならではの可能性、配信で観ようは勿体無い。

監督
「次回作はゴジラを主軸にしたい」


……………

伸びろ興行成績!!

※この感想は視聴回数を重ねる毎に、修正、膨張することが予測されます(笑)
ヤマピー

ヤマピー