前作「ゴジラVSコング」でも少し嫌な予感がしたが案の定以上の展開でそっちへいってしまったのかとちょっと残念だった。
前作のゴジラ：コング比が50：50だったとすると今作は20：80になっていた。たしかに日本発祥のゴジラよりアメリカ発祥のコングを目立たせたい気持ちもわかるがそれにしてもゴジラの扱いが雑すぎ。
「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」で今後の展開をかなりワクワクしたのに悪い意味で昭和ゴジラが3作目からお子様向けになりゴジラが地球と子供を守るヒーローになったのをまさかなぞるとは。
予告でも賛否両論だった全力疾走のゴジラやピンクのゴジラ、しまいには猫のように丸くなって眠るゴジラとかこの先ゴジラをどうしたいんだか。コングにいたってはアイアンマンみたいなアーマーつけるし。
今作は敵がしょぼすぎて萎えたのもある。猿のボスの座争いみたいだったし。どうせなら宇宙から飛来したガイガンか海底からきたメガロに対してゴジラとコングが共闘する映画の方が良かった。いっそ地球温暖化によるオゾン層の破壊で生まれたヘドラを出すというのもタイムリーじゃないかな。
今回も人間パートはおまけのおまけ。ミリー・ボビー・ブラウンは退場していきなり主役顔の獣医師が登場。コングと意思疎通できる少女はモスラまで操る怪獣少女に。
結局のところ怪獣映画が好きなので楽しい映画でしたがなかなかの迷走ぶりでしたね。
