レオン

ゴジラxコング 新たなる帝国のレオンのレビュー・感想・評価

3.4
人気話題作4作目 (★平均3.8 映画コム★平均3.4 近隣IMAX劇場) ゴジラは人に様に走ってはイケナイ!
ほぼお子様向け内容で、新技が出ない怪獣プロレス・・。
実写というより、3Dアニメと感じるシーンも。
タイトルも「コング帝国の王」等、コングを主役に変更してはと♪

まず怪獣映画の制作において、対決シーンや対人類シーンで新戦法・新シチュエーションを創作出来てないなら、新作を作る意味がない・・と思う。

いくら脚本が新しい物でも、その怪獣が出現してからが過去作同様のシーンしか描けぬ場合、凡作と化す。
今作で斬新と感じたシーンはほぼない。
新怪獣の造形もアリフレで、モスラも異様で、コングのメカパーツで補強も他作模倣。
そしてゴジラは今作でも脇役・・。 

ゴジラの動きも徐々に人間と大差がなくなり、腕を振って走っては、もはやゴジラとは呼べない・・。 
私が監督なら、ゴジラの動きは今まで一番遅くして、重く巨大ゆえに早く動けないが、その力はコングを上回る。 コングはゴジラよりやや早く動けるので、素早く背後に回り込む等、より理にかなった描写をするだろう。

街中での対決シーンは僅少だが、バックのビル等はもろCG制作物に見える時もあり、リアリティなく、省略し過ぎを感じた。コングの顔面や毛並み部分は、やや緻密だが他の怪獣などは3Dアニメと変わらぬぐらいの質感に感じる事も・・。

唯一、小女ジアの故郷国へのシーンは、探検物の様でややわくわく感で見入ったが、他のシーンは怪獣が出ずっぱりの割に見応えなく、特に体格差がシーンによって変化しては、よりリアリティがなくなる・・。

近年のハリウッドが如何にアイデア不足なのかを如実に表した形となったと思う。 
(尚現在、ハリウッドの映画制作会社は、旧作邦画のリメイク権利を多数買いあさっているらしい。)

山崎貴監督には次の「ゴジラ作品」制作の期待が高まっていて、予算も相当増額されるだろうから、その時こそ本物のゴジラ映画を期待する事に。


PS
iMAXで見るほどの価値は感じなかったが、やたらズームアップシーンが多いので、かなり後方で見ないと目が疲れます。
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