（通常上映・日本語字幕版）
このシリーズの特徴として、あくまで生物として怪獣を描くことが挙げられるが、本作では怪獣たちにもはや野生動物どころではない人間的な表情の豊かさが溢れているのが特徴的。虫歯治療されるコングやコロッセオに寝床を用意されるゴジラといったパンチのある描写が多く、日本の『シン・ゴジラ』以降のゴジラの描き方とは差別化に成功していると言える。人間が関与しての言葉での状況説明がない中盤のコングのパートも前述の表情の豊かさにより展開がわかりやすいし、地上での最終決戦も、人間サイドのドラマが途中で挟まらないのでひたすら台詞のない怪獣バトルが続くのが潔い。
