酷い。白目剥いた小栗旬が面白かったぶん、前作のほうが遥かに良い。アダム・ウィンガードが実写版デスノートの監督であったことを思い出した。
上映終了後、周りの観客たちは「いやあ〜面白かったなあ」みたいな反応ばかりだったんだが、お前らゴジラ観たことないんか？
あるいは、ゴジラが出てくりゃあいいんか？穴があったら何でもいい的なことか？？
KOM以降顕著であった怪獣の擬人化も、いよいよ看過し難いところまできた。果たして雄叫びをあげながら全力疾走するゴジラをゴジラと言えるのか。
これでは怪獣プロレスというより、ヤンキー同士の小競り合い。重量感も迫力も危機感も絶望感も皆無。
そもそも敵がゴジラのパチモンみたいな奴とコングのパチモンみたいな奴な時点で、盛り上がりようがない。
何の印象にも残らない、あのクソみたいなデザインのボスザルはマジでなんなんだよ。「猿の惑星」のオーディションに落ちたのか？
ミニコングのデザインも中々に酷い。ゴジラ映画に出てくるミニ〇〇は、不細工に造形することを法律で義務づけられてんのか？もしかしてポリコレに配慮してるとか？
あとコング、あの手作り感溢れるオノみたいな武器に執着し過ぎだろ！
前作でも感じたが、地下空洞世界の造形もかなり雑。地上のジャングルと何処がどう違うのか全く分からん。
それと、もとから期待していないとはいえ、いくらなんでもドラマパートがダルい。前作と全く同じ演出で地下空洞突入シーンを長々やり始めた時には戦慄したし、こんなにもジョークが全部スベッているハリウッド映画は珍しいと思う。
まあ、こんな褒める点が一つもないクソ映画でも、虚淵玄のやつや「モナーク」よりはだいぶマシ。
別にコングが悪いわけじゃあないが、次回作は是非ゴジラメインでお願いしたい。
そして、監督は今すぐマイケル・ベイに交代しろ！！！
