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ゴジラxコング 新たなる帝国のANewのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ゴジラ映画を期待すると肩透かしをくらうかもしれません。コング映画であって、ゴジラ映画ではありません。
今回はコングが主役、ゴジラは脇役です。前作は2大怪獣両方にスポット当てながらも、コングのサクセスストーリーが強めでした。しかし今作では、コングが仲間を求めて新しいコングの帝国を築くまでを描いており、ゴジラはほぼ蚊帳の外。

新怪獣はボノボ?型の猿怪獣スカーキング、バラゴンのような見た目の冷凍怪獣シーモ。
スカーキングはまんまチンピラです。シーモを操る道具を手にしており、他のコングらを奴隷として従えるためにシーモを利用している。自身も俊敏な動きで中々の手練だが、突出して力があるかというと劇中描写だと疑問符。あくまでシーモありきの残虐性があってこそ。
シーモは冷凍光線を吐きまくり、歩くだけで周辺を冷却化。かつて地球に氷河時代をもたらした存在らしく、かなりの脅威。

以前ゴジラとスカーキングは戦い、スカーキングを地底世界に押し込めたことでゴジラがかろうじて勝利したらしいが、今作見る限りホントにゴジラと対等に渡り合ったの?と思うくらい強さを感じない。あくまでシーモと、手下らとの集団戦闘ありきで本人には力がない印象。
前作まではムートー、キングギドラ、メカゴジラと強敵相手だっただけにスカーキングは格下感が強い。キングギドラ倒したゴジラに叶うわけない。

コングにとっては念願の仲間と、国を手に入れ実質“キング”コングとなった。シーモもペットとして従え、ミニコングが舎弟となったし、今作は完全にコングのための映画だった。

ゴジラvsコングの続編としてはよくできているし、モスラの再登場も嬉しい。
ゴジラ映画、コング映画、怪獣映画どれを求めるかによって本作の評価はだいぶ変わると思います。
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