予告編で話題になったゴジラ×コングのアハハハと声が聞こえてきそうな追いかけっこであっこのシリーズも終わったなと勝手に見切りをつけてしまうくらいには何も期待してなかったんですよだって前作から明らかに人が中に入ってるとしか思えない動きをモンスター達がするんですから。
トランスフォーマーがだんだんメカメカしい動きや変身過程をじっくり見せるのをやめたりパシフィックリム2作目で重厚感皆無の軽い動きしたりとバリバリモーションキャプチャーの人の動きが透けて見える悪しき流れに猛省を促したいそんな上から目線でこれまで過ごしておりました。
ですが予告であんなん見せられたら逆に踏ん切りがつきやすいというか今回はいや今回もそういう映画なんだから気張りなさんなと自分自身をなだめることに成功しました。
髑髏島やキングオブが懐かしいですけどももうそれらは過去の遺物なわけですから大いに笑ってやりましょうよ人の動きをするであろうモンスター達を。
前作の200倍笑いましたね、前作はたしか最終戦の香港か台湾かでモンスター達が人間の動きカマしてきましたが本作は終始人間でオーケーオーケー郷に入っては郷に従えとはまさにこのことよとある意味画面に釘付けでしたね。
コングがミニコングとケンシロウとバットのような、最近見たシティーハンターの主人公と親友の妹のような上下関係を見せつけられXで散見されるモンスター達の何を話してるかわからないのに吹き出しが見えたという感想、そんなわけあるかいと鼻で笑ってましたが私にも見えてしまってこれまた鼻で笑いました。
そもそも物語のほとんどが地下空洞で展開されるので人間界サイズの物が少ないのでコングのデカいサイズ感が画面では伝わりづらいんですね。
ですから同種族と遭遇したらもう猿の惑星になっちゃうんですよ周りにちっちゃい人間とモンスター比較できる物があまりない上で人間臭いコミュニケーション取られたらもうそりゃ猿の惑星にしか見えないんですわな。
ゴジラも海に帰らずコロッセオを寝床にしたり普通にコングのように跳んだりハイダイビングしたりバックドロップしたりギャレスのゴジラあれは何だったんだろうかと怪獣映画とは今一度考えさせられるほどには完全にギャグエンタメに舵を切ってましたね。
縦横無尽に地上に降り立つゴジラですがヘリコプターに近寄るなと威嚇してあげたりローマを歩く際に住民に気を使い川を歩いてあげたりと人間の配慮も心得ている仏のような存在でした。
まあ ここまでは予想の範囲外ではあるものの飛び抜けて想像の斜めを行く演出ではないのでまあ敵を地下空洞と地上とかで前作のようにバチコンやるだけだろはぁ〜あと思ってましたよ。
ボスのスカーキングが登場してここから一気に脳みそ溶かされるというかそもそも 怪獣映画に常識なんて通用しない所詮 映画ってフィクションじゃんとハッとされるんですよ。
もうねマッドマックスフューリーロードの始まりですよ。
ゴジラを真面目に作ってる日本人に中指を立てるかの如く怒涛の展開に目が離せなくなってしまい何回鼻でフッフッと笑ったことか。
だがしかしいくら度肝を抜かれたとは言ってもあとはお得意の大乱闘でしょ?ああ〜これくらいの映画ねハイハイと見定めた私の想定を軽く覆す大乱闘が待ってるんですよ。
何だこれは、ガンダムですか?スタートレックですか?と怪獣映画にこれを持ってくるかともうウゥゥオォぉぉおおあとしか言えませんでしたよ。企画会議という名のガンギマリ乱交パーティー中に考えたとしか思えない今年No.1のアクションシーケンスがまさか怪獣映画で見れるとは、真面目にやってるトムクルーズが可哀想に思えるくらいです。
中身がないのにマッドマックスフューリーロードを当時映画館で観た後の今日一日有意義だったなと思えるような最近忘れていたあの大切な気持ちを貰えた気がしました。
最近困ってたんですよね 中身のない 映画 っていうのに。
スナイダーのレベルムーン2観てレビューしようかな?と悩むことを忘れるくらい面白かったですからね~私のフォワーさんも一週間以上たってるにもかかわらず2人しかレビューしてませんからね。
ほんと中身がないからこそエンタメに振り切った本作はマーベルやDCが忘れているアクション映画の当たり前にあると思われていたラストバトルのカタルシスを抜かりなくやりきったのでもう怪獣映画でこんなこと出来るんだったらウルトラマンとかハリウッドが作ればいいのにと思いましたね、ネトフリはガンダム作ってるんでしたっけ?どうなんでしょうね。
今回ファストスやイケメンがコメディ担当頑張ってましたがいかんせんモンスター達のほうが面白かったですね~ミリーボビーブラウンがいなくなったのでレベッカホールには永続してもらいたいです。