MCらんた

ゴジラxコング 新たなる帝国のMCらんたのレビュー・感想・評価

4.0
面白さで言ったらぜんぜん面白いんだけど、人間の頭数減らして(つまらない人間パートは要らない?)怪獣がカジュアルな世界観のおかげで小品っぽく感じる。間違いなく意図した"小ささ"なのは分かるけど、俺の趣味な方の怪獣映画じゃねえ、いや好きの範囲だけどって感じ
ガンガン話を進めてるのは分かるんだけど、あんまりにも溜めのない演出で微妙にノリきれないまま画面が進むところがちょいちょいある。映画全体も一幕目の"神秘の島"パートの引きが弱いのがそっくりそのまま同じ印象。
今回は「ゴジラの息子」とか「南海の大決闘」とかと同じ古くからある怪獣映画"島もの"のパターンだった。でも俺は昔から東宝怪獣映画の"島もの"は趣味として好きが一段落ちるんだ、都市破壊と人間と対比で存在する怪獣が好きだから。
前作の「ゴジラvsコング」から思ってたけど、アダム・ウィンガードとは微妙に趣味が合わない。今回の「新たなる帝国」もぜんぜん好感は持ってるしスゲー奴だし熱のあるのも分かるんだけど、趣味は合わないオタクの話を延々と聞いてるような感じ。
怪獣映画に退屈なドラマパートは要らない。それはそうだけど、俺は「キング・オブ・モンスターズ」の人間パートが面白かった派なので、「ゴジラvsコング」とか今回の人間パートの方がだいぶつまんなかったよ。
俺はゴジラ観においてマイケル・ドハティと合致してしまったのでアダム・ウィンガードとは趣味が合わないんだ。いやスター・ウォーズ観におけるライアン・ジョンソンの後のJ・J・エイブラムスみたいな「てめぇ末代まで呪うからな!!」と言う程では勿論なく、「あー貴方そっちか」くらいの温度だけれども

いろいろ言ったけど怪獣が暴れてるパートは本当に全部楽しかった。ゴジラ&コングとスカーキング&シーモのタッグバトルでスマブラ(落ちたら死の空中大乱闘)が始まったとこは久しぶりに劇場で笑っちゃったよ。
スーコとか、予告でミニコングが出て来た時点で「あー今まで誰も使わなかった「コングの復讐」(1933)要素拾うのね?」と思わせといて、でやんすキャラで来るとは誰も思わんじゃん?
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