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ゴジラxコング 新たなる帝国のロアーのレビュー・感想・評価

3.7
異論は大いに認める"私が思う「ゴジコン」ってこんな感じ”メモ。

ゴジラ:
強ぇ奴がいると聞けば、世界中どこにでもボコリに行くオラオラクラッシャー系地上番長。瞬間的な攻撃力は随一だが、精度が甘く持久力にも欠ける。
怪獣王のくせにコアラみたいな生態系のため、よく食べ、よく眠る優良児。
キレやすいが、昔馴染みの超絶美女には頭が上がらない。
最新情報:かつてケン・ワタナベもろともお家を爆破されちゃったけど、ようやくお気に入りの寝床を見つけた。

コング:
(確かゴジラの方が先輩のはずなんだけど)全身から溢れ出るおっさん感。滲み出るベテラン・老レスラーの風格。パワー系に見えて案外頭脳派。
とにかくタフだけど、いい加減体中ガタが来てるし、そろそろ平穏に暮らしたい。家族が欲しい。しかし、守るべき者のために今日も戦い続けるハートフルな戦士。身内には甘く敵には容赦ない。酒のつまみっぽい食べ物は大体みんな好き。おじさんなので、時々デリカシーに欠けるのが玉にキズ。
最新情報:ペットを飼うことにした。

こんな感じのゴジラとコングが戦ったり共闘したりするプロレス映画、それが「ゴジコン」シリーズ(偏見)。観ている最中、度々"お金のかかったトンチキ映画"という単語が浮かんできて、すぐさま「いやいやそんな筈ない、大丈夫大丈夫」と打ち消したけど、またすぐに"トンチキ"という単語が浮上してくるだいぶトンチキな映画だった。
ダン・スティーブンスの大真面目にネジがぶっ飛んでるタイプのキャラもかなり好きだったけど、常に「彼はこれで大丈夫なのか?」という不安が付き纏ってくる異常なポジティブさ。

とまあ、散々"トンチキ映画"と言ってしまったものの(事実ではある)、それもこれも結局前作のおさらいが間に合わず、久しぶりに《モンスターバース》を観た私が、単にこのシリーズの様式美を忘れていただけだった。
そうだった、そうだった。このシリーズって、本気を出してからが本番だったよね。

このシリーズ、相変わらず人間パートが雑気味で、その他大勢の人間の扱いなんてアリ以下。ところが、クライマックスのバトルシーンになると、突然本気を出してバッチバチに面白くなる。「人間パートなんて知らん!俺たち私たちはこの怪獣バトルがやりたいがために映画を作っているんだ!!」と言わんばかりに力の入れ方が違っていて、無重力バトルも最高過ぎた。
前半がいくらトンチキだろうと、このバトルシーンを観るとやっぱり次回作も映画館で観ようと思う。それとやっぱりUSJでXRライドを作って欲しい。
絶対楽しい。

因みに《モンスターバース》における私のベスト・オブ・ゴジラはキンゴジなんだけど、今回のパワーが有り余って目からも溢れちゃってるピンクゴジラも中々良きと思ってアクスタを物色したものの、中々お高くて諦めた。なんだよ、いくらゴジコンのセットとは言え4400円って...
しかも、ゴジラに対して「子どもみたいでかわいいでしょ?」(一部幻聴)発言をしたんだから、ネタバレにならないようほとぼりが冷めた頃に、例のゴジ鍋グッズを正式に作って欲しい。
あまりのかわいさに思わず口元を押さえて「はわわ〜!」となってしまった私に対して、制作会社は責任を取るべきだ。

MEMO---
・クソガキでびったんびったんするおじコングが容赦なくて笑っちゃった
・ゴジラとコングがこっちに走ってくるポスター、なんかカップヌードルのCMで有り得そう
・人間パートが雑と言いつつ、母娘のシーンは中々グッときた
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