今回一番面白いと感じたところは、怪獣たちやテレパシー人種の、言葉を使わずに行われるコミュニケーションや感情表現ですね。
特に冒頭のコングは、「仲間いねえし淋しいなあ」「アイツ(ゴジラ)何してっかなあ」「オラもっと強えやつと戦いてえぞ」って感じがバリバリに伝わってきて良かった。
それに中盤のゴジラとの久々の再開シーンでは「バカ違うって俺じゃねえって!」って訴えてるのも伝わってきて面白い(ゴジラには伝わらなかったけど)。
そんな、だいぶ人間味が増してきたコングに大してゴジラ様は相変わらずバトルの日々。前々作で多数のタイタンズがゴジラにひれ伏したと思いきやまだまだ敵は多い模様。
そのゴジラも地底にすむテレパシー人種のSOSには答えてくれるようで、きたる脅威に備えてティアマトを倒してパワーを蓄えていた。(ティアマト、無害だったのにかわいそう…)
その脅威ってのが、コングと似た種族のチンケな悪役だったのはがっかりポイントだったかな。ゴジラがあんだけ備えてるくらいだからどんなやつかと思えば、霜怪獣シーモがいなければそうでもない強さのサルだし…。
あとコングの差し歯やメカアームは、人間が少しでも戦いに協力できる部分として必要だったんだろうけど、正直無くてもよかったと思う。
今作は前作までと比べるとちょっとテンション上がらなかったけど、モスラの彼女感は増してたし、コングには新しいペットと養子もできたし、まだ広げようはあると思う。
しかし80〜90年代くらいのエンタメゴジラ映画レベルにまで行ってしまうとちょっとなあ…とも思う。
まあ、ビオランテを出してくれるまでは見続けますけどね!
※モスラのパートナー的存在だった中国の双子の「小美人」的設定は無くなったの?
※コロッセオはゴジラにはちょっと狭くない?