｢怪獣王｣がこの世に生まれ落ちて70年、『-1.0』にて人類を恐怖のドン底に叩き落とした次は、もう1人の怪獣王と共に世界を熱狂の渦に叩き落とすとは。これぞ新生代の怪獣映画ですわ………ともかくサイコーでした。
語りたい所は沢山あるが、何よりも面白かったのが怪獣たちが本当に｢会話｣していること。表情から仕草に至るまで、言葉を使ってないのにも関わらずめちゃくちゃ分かりやすい。前作『ゴジラvsコング』でいうと放射熱線が被弾したコングを見てゴジラがニヤリと笑うシーンが印象的だが、今回はそれに留まらず多種多様な怪獣たちが十人十色な表情を見せてくれる。特にゴリラ組（コング、ミニコング、スカーキングなど）は常に表情の変化があって見飽きなかったね。色々とあからさますぎて何回か笑っちゃったし。
そしてモンスターバース恒例行事（？）である人間の生活圏をこれでもかと破壊しながら行われる怪獣バトルは必見。今回は地下空洞でのシーンが多めだった為お預けかな？と思いきや終盤でしっかりと破壊の限りを尽くしてくれたのでひと安心。加えて怪獣もただ暴れるのではなく個体によって個性が出ていたりしてそこも見応え抜群。パワー系のコングとスピード系のスカーキングという対比もシンプルかつアイコニックでしたねぇ。
ゴジラとコングが本格的な共闘を果たしたということで、次回作はどういった展開になっていくのだろうか………モンスターバースの更なる進化に期待していきたいところ。
