広大な地下空洞世界を探索する正義の猿人コングが、残忍な猿人スカーキングが支配する戦闘部族と接触してしまう。ハリウッドのレジェンダリー・ピクチャーズが主導している、モンスター・バース第5弾。
本作のゴジラは、地上界で怪獣をバッタバッタと倒しまくり、王座防衛を重ねている状態で登場。あえて深読みすると、"災害（＝他の怪獣）を災害（＝ゴジラ）で食い止めている"状態とも捉えられる。すでに地盤が固まっているため、展開がめちゃくちゃ早い。
物語自体は、コングを主人公に据えたものになっており、ミニコング（ミニラの代わり？）が登場する。髑髏島の先住民族の少女と研究施設モナークの職員が一緒に行動して、神話の生態系を調査。復活したモスラによる、東宝ゴジラ的展開が用意されている。
端的に言うと、"フルCGで描かれる怪獣プロレス"。CGのリング上（世界遺産）で、CGの巨大キャラが衝突するところを、ひたすら観戦するためのエンタメ作品。過去作品同様、"美化された怪獣像"にイマイチ乗れないが、ヒール軍団を相手にしたプロレスは及第点。
