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ゴジラxコング 新たなる帝国のオムレツPのレビュー・感想・評価

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前作でのゴジラとコングの死闘から数年。
お互いのテリトリーを侵さないことで均衡を保っていたが、コングも踏み入れた事のない地下世界から謎のシグナルが届いてきたことで新たな脅威が迫っていることが明らかに…
今作もアダム・ウィンガード監督が続投、前作で手ごたえを感じたのか荒唐無稽な路線を確信を持って推し進めており、もはや何でもありな世界観に。
最初からそういう世界観だと明示しているので終盤に無重力バトルという滅茶苦茶なシチュエーションを成立させてしまっている。
(多分この世界のゴジラは空飛んでしまっても別におかしくはない)

また今までは人間側で殆ど担っていたドラマ部分をコングが半分以上担っていたのが何気に画期的ではないかと思った。
(コングと人間ではなくて、コングたちだけでストーリーが進む)
今回もストーリーの中心はコングにあり、ゴジラが前々作『ゴジラKOM』で偽りの王であるキングギドラを倒したように、同族を圧政している偽りの王スカーキングに挑むのが本筋となっている。
今回のラストで名実ともにキングコングとなった感がある。

ゴジラが本筋に本格参入するのは後半からだが、それまで見どころが無いわけではなく過去作品を彷彿とさせるようなシーンを入れ込む配慮はしっかりされていた印象。
・氷山からの目覚め(キングコング対ゴジラ)
・高所からの海飛び込み(昭和ゴジラでやってた)
・ゴジラの体内放射(平成ゴジラの技)
・モスラによる喧嘩の仲裁(三大怪獣地球最大の決戦)

次回作があればゴジラ中心の話にしたいと監督がどっかのインタビューで答えていたが、東宝からのお約束事が結構ある中でゴジラはどう演じるのかは気になる。
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