地下空洞で過ごすコングと地上世界に棲むゴジラ。調査機関のモナークが監視していたら突然異常なシグナルを察知。新たな脅威がコングとゴジラに襲いかかる物語。
レジェンダリーが贈るハリウッド版ゴジラを主役にしたモンスター・ヴァースシリーズ5作目。昨年公開の本家本元の日本版「ゴジラ -1.0」が大ヒットに加えてオスカー受賞。完全に勢いがついた状態での公開。
日本版がゴジラに社会派ドラマ、ヒューマンドラマを足したシリアスな作風に対して、こちらのシリーズは完全に怪獣プロレスに振り切っています。昭和や平成ゴジラで繰り広げた怪獣同士のバトルをハリウッド流にスケールアップした形。
それは本作でも映像の暴力レベルで堪能できます。というかちょっとネタバレ気味ですが今回は大雑把に言うと「猿の惑星」にコングとゴジラ、おまけでモスラをぶち込んでみましたー的な感じ。笑
途中なんかまんま「猿の惑星」。地下空洞の未知の世界に大型の猿たちが君臨していて、残虐非道なボス猿スカーキングがその場を支配。今回の敵は主にこのスカーキングとその下僕の怪獣シーモ。
大勢が入り乱れる終盤のバトルはまさしく破壊の限りを尽くすもの。とにかく最初から最後まで舞台を目まぐるしく変えて、地上世界と地下空洞で暴れ倒します。
地上でもイタリア、フランス、北極海、エジプト、ブラジルと各地が壊滅するほどの破壊っぷり。こんなペースじゃこのシリーズあと数作で地球全土が滅びるレベル。笑
普段ならゴジラがメインですが、今回の主役はどちらかと言うとコング。彼の冒険と戦いがメインに据えられているのが本作の特徴。
人間パートを極力排して怪獣バトルをガンガン仕掛けてくるのもしっかりとニーズを把握してるなと思いましたし、展開が次々と詰め込まれるように繰り出されるので飽きる暇もありません。
このシリーズ全作に言えますが、今回も細かい事は気にせず圧巻の映像を楽しむべきな内容。まだ続きはあるのか分かりませんが、次あればどうするのかな?あとローマのコロッセオを住処にするゴジラは可愛らしかったです。笑