怪獣・機械・建物すべてがおもちゃみたいな安っぽい質感なのだが、嫌いになれない。少女に通訳させたりせず、怪獣達の意思疎通を動作で示しているのが本来の映画的な表現で良い。出会ったらまずは殴り合いから始まる感覚も可笑しくて、とりあえずぶん殴っとくか〜みたいなノリで暴力がコメディ化している。ラストの地上での乱闘は流石に捌き切れてない、というよりも全員動きが軽快すぎて怪獣を差別化できていない印象を受けたが、地下での無重力バトルは珍妙で笑った。基本的に怪獣映画は頭が悪いのだが、この映画は史上最もアホかもしれん。前作には否定的だが今回は楽しめた。
