じゃいろ

ゴジラxコング 新たなる帝国のじゃいろのレビュー・感想・評価

4.2
今年公開の映画ではかなり楽しみにしていたモンスターヴァースの新作
頭空っぽで楽しめるおバカ路線に突き抜けて最高の映画になっていた

ゴジラとコングの関係性や話の進め方が怪獣でありながらもどこか不良漫画のようでイカしたカットもいくつもあった
コングが猿とメンチを切り合うところやスカーキングと初対面した時の雰囲気がもろ不良で面白かった
コングが相変わらずその辺の物を武器にするが、遂にはミニコングも振り回し始めたのは笑えた
スカーキングに差し歯をバカにされた意趣返しも終盤にありニヤッとさせられる

ゴジラはゴジラで自由奔放な奴に描かれており、それでもやる時はやる、いたら何とかしてくれそうな安心感が凄い
パワーアップイベントが少々長く感じたが、あの界王拳からインスパイアを受けたと言われているピンクゴジラ
もいざ本編で見たらかなりかっこいい

人間ドラマパートがどうしても薄味でつまらなくなるという怪獣映画あるあるも、本作ではダン・スティーヴンスが良い役どころで人間側にも魅力的なキャラクターがいたのが素晴らしい
尚且つ、人間ドラマ部分をコングとミニコングのロードムービーで進める大胆さもありずっと楽しめる

コングがパワーアップする時にKISSが流れるのがテンションが上がるし、そこからラストまでずっと面白かった
強いていうなら地下空洞でのカットではコングやほかの怪獣達があまり巨大に見えないのが気になった
だからこそ市街地戦の面白さが際立っていたとも言える
じゃいろ

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