家系ラーメンを頼んだら堅め濃いめ多めのトッピング全部増しで来た！！楽しかった！！
本作のポイントは、コンセプトを完全に怪獣たちのロードムービーに振り切っていたところです。シンゴジ、マイゴジとSF要素の強いシリーズの続く日本と対照的でした。ここでいうロードムービーとは、キャラ主観で出会いや別れなどの出来事が展開していく映画のことで、SF要素とは、超常現象をキャラを通じて客観的に眺めていく映画のことを指しています。モンスターバース1作目のギャレゴジは完全にSF映画でした。突然現れたゴジラという超常をフォードや芹沢博士たちの目線で眺めていましたから。怪獣映画でこの手法を採ると超常の存在たちが神秘的に見えるのでワクワクするのですが、一方で観客が観たいもの（ゴジラ）と観客が身を置くもの（フォード、芹沢博士）が乖離するので、特に新鮮味のない家族ドラマや友情ドラマも見せられてしまうという弊害があります。実際、ギャレゴジはフォードや芹沢博士たちのドラマに尺が割かれすぎて、観客が一番観たかったであろうゴジラの暴れっぷりや怪獣バトルをそこまで堪能できませんでした。それは2作目のコングも同じなのですが、こちらはドラマパートが髑髏島でのアドベンチャーパートになっていたので、まだ良かったです。3作目のKoMは圧倒的な怪獣バトルがあった上に宇宙怪獣VS地球怪獣とSF要素が極まっていたので、とても好きでした。4作目のGvKは、それまでのSF要素を残しながらコングのロードムービーが展開されていったので、どちらも中途半端な感じがしてしまいました。その点、本作は完全にコングのロードムービーに振り切っていたので、最初から最後までスッキリ楽しめました！
健気なモスラちゃん大好き。
