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ゴジラxコング 新たなる帝国のTのレビュー・感想・評価

2.0
公開2日目に観てからずっと、なんでこんなにハマらなかったのか考えている。前作は最高に好きで2回観て4Kも買ったのに。

まずゴジラとタイトルにあるがコングの話である点。ここが先入観による期待と現実のギャップを生んだ。ゴジラが大好きな私はコングの添え物的なゴジラを望んではいなかったのだろう。全体的な不満足感は映画全体におけるゴジラ濃度の低さによるものだと仮定する。

次に本作は完成にSF的未来世界に突入し、現実との接続点がほぼ皆無と言える点。私がゴジラを好きな理由は、現実の中に"ゴジラ"という器の中にあらゆる問題や思いや主張を充満させ、それを社会にぶつけることでどのような物語を作ることができるか、というパラレルワールド的な感覚とシュミレーションが可能になる映画シリーズだからと考えている。これは極めて稀有な存在で、コングのような意思疎通の可能な動物とは別の次元の存在なのである。従って本作のゴジラがコングと横並びの生き物として描かれていることに強い引っ掛かりを感じているのだと思う。

そして、映画的な面白さという意味でも本作はこの画を見せたいというワンショットな画力はあるものの、それを映像として、ショットとショットを繋いで見せる面白さとして描くことに力点が置かれていない感じがしたこともここで述べておきたい。

無理やり連れて行った友人には申し訳なかったが。。

追記
と、考えつつも、モンスターがおりすぎる世界線ゆえ、災害だと捉えて倒すのではなく被害を最小限にするために調査し、軍事力ではなく科学力によって共存して行こうという意外と日本的な物語なのでは?と思い直した。
あんなかやったらコングが1番話通じそうやしコング主演もしゃあなしか!?
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