お約束の怪獣プロレス・・・今回は
「タッグマッチ」!?
去年公開の「ゴジラ マイナスワン」はあの規模の映画にしては、低予算だということでも話題になった。
ある意味本作は真逆の映画で、ハリウッドの潤沢な予算がぶち込まれた作品だ。CG技術で日本が負けているとか言いたくないが、明らかに予算では完敗しているのを感じる。
とにかく絵に金がかかってるのが分かる。どんだけ人員を割いて、撮影しているのか想像できないほど見せ場が多い。金のかかったド派手なアクションシーンを見に行くならこれ以上ないレベルだ。怪獣たちの殴り合いはやっぱり最高だ!
また本作は特別なレーティングはかかっていない。これは結構すごい事だと思う。
ゴア描写や残虐描写はかなり工夫して撮られており、画角や色彩でなんとかレーティングを守っているようだ。ギリギリを攻める姿勢は好感が持てる。まあ引きちぎっても緑色の血ならセーフというあたりがユーモラスでもあるのだが……
またストーリーも、怪獣としてしっかりとしたクオリティだった。人間パートでダレることが多かったが、今回は見やすい作りになっていたように思う。
物語は別に複雑な話ではないが、それでもコングを主人公に演出する都合上、人語を物理的に喋らせる訳にはいかないため、言葉を使わないで、ボディーランゲージだけで感情の機微を描写するのは単純に上手い。
この内容ならどこの誰が見ても理解出来る。
10万前の人類でも、見れば意味が理解できる話運びにしたのは偉い。(歯に関する一連の流れなんか最高!)
文句があるとしたら、多少ゴジラの登場シーンが少なかったことくらいだろうか?
どうしてもゴジラは物語的なコントールはしにくいから仕方ない……でもコロッセオで猫のように眠るゴジラが見れたので、割と満足!!!
結論としては、怪獣同士のの熱いバトル・殴り合いを期待して見にいくならかなり楽しめる内容だった。オススメ!!