針

ゴジラxコング 新たなる帝国の針のレビュー・感想・評価

4.1
かの有名な(?)ゴジラとコングが”VS(バトル)”じゃなくて”x(クロス)”する、話題の最新怪獣映画。
自分はモンスターバース・シリーズには全然親しんでなくて、前作の『ゴジラVSコング』だけを先日予習しての鑑賞。
前評判でとにかくバカだバカだ言われてたのであまり身構えずに観たら、内容はともかく構成は意外とちゃんとしてるじゃん! ……と思っていたところ、あるタイミングで突然映画全体の知能が急降下。あとは全面やりたい放題! 総じてけっこう楽しかったです。

自分の評価があまーい理由は、
①予習で観た前作の『VS』のツッコミながら観るしかない展開のムチャクチャさ🤯の記憶が新しかったので、それと比べるとこちらはよっぽどちゃんとしてる! と感じたこと。もちろん途中までなんですが……。
②大画面で怪獣たちが暴れまわる姿を見るのが結局楽しかった。本当にプロレス!
③『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』のぶっ飛びアクションを了承してしまった身としてはこちらだけ下げるという不義理を犯すわけにはいかなかった。
……テキトーだけどこの三点に尽きるかなぁ。

ストーリーはシリーズ全体の流れを色濃く受けたものではあって、自分は『VS』しか観てないけど本当は全作、せめて『髑髏島の巨神』は観といたほうがより楽しめるのかもしれません。
ほぼ予告編通りの内容なのでストーリーは省略🎬

映画としては、ゴジラとコングの2体が別々のことを並行してやってくところを交互に描けてるところが単純ながらも強いのかなと。
ゴジラのほうが世界破壊と人間蹂躙というザ・怪獣パートをやってるかたわらで、コングはモンスター・バトルと人間ドラマ(!)をやってる感じで、わりとメリハリがついててイイ気がします。両者のいいとこ取りとも言える。人間による調査パートも含めてそんなに濃い内容ではないんだけど、じゃあ最終的には何と? どう戦うんだ!? っていう興味がちゃんと後半まで持続したので飽きずに楽しめた感じ。そのへん知らずに観たほうがより面白いと思うので後半には触れませんが、あとから冷静に考えると頭の中が「???」でいっぱいになるところはある……。

○序盤の注目ポイント
・歯痛に苦しむコングがかわいい
・某所で丸くなって眠るゴジラがかわいい
・あざとい演出ですね~

○その他
・ゴジラxコングが闘ったり移動したりしてる足下では逃げまどう人々がちゃんと型通り(?)に描かれてて、今回の事件でも世界全体で何千万人も犠牲になってると思うんだけど、それでもけっこうハッピーなエンディングなのはもはやギャグよねー。そんなことをあれこれ言うのは野暮ってもんよ~、ってな具合? 
・挿入歌のテンションは全部ふざけてると思いました。
・巨大怪獣たちが人類4000年の営為をめっちゃくちゃに破壊していくテンションはちょっとショッキングなぐらい楽しい。
・コングとジアの物語が相互に響き合ってるところは意外とちゃんとしてるよねー。
・クライマックスのバトルシーンは楽しかったけど何も考えられないのですべてを忘れてしまいました。

ということで「いい映画」(?)と言われるようなタイプなのかは知らんけど、自分はけっこう楽しかったです。ネタバレ感想&ツッコミどころは全部コメントに。
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