砂場

ゴジラxコング 新たなる帝国の砂場のレビュー・感想・評価

4.1
「モンスター・ヴァース」シリーズは、80年代のヤンマガ的にサブカル偏差値高めの「AKIRA」と低めの「ビー・バップ・ハイスクール」が共存してて面白い。サブカル偏差値高めの「髑髏島の巨神」(ジョーダン・ヴォート=ロバーツ)に対し、もちろん本作「新たなる帝国」(アダム・ウィンガード)は、堂々たる偏差値低めだ!
個人的には、サブカル偏差値高め好きだが、低めも嫌いではない。

いい大人が大規模予算を使って何やってんだと思う瞬間もあるが、人間には愚行権がありこんなもんだろう。「ゴジラ-1.0」が映画としてレベルが高かったので本作は厳しく見られがちであるが、「-1.0」はむしろ例外的でありそもそも東宝ゴジラからして、コングとのコラボ「キングコング対ゴジラ」は相当偏差値の低い作品だった。にしても浜美枝と若林映子は美しかったが。それに比べて「新たなる帝国」は綺麗なお姉ちゃんが全然出てこないので、その点は文句言いたい、、と偏差値低いことを言わせてもらいたい

コングとゴジラが並んで走るシーンは、笑いながらも不覚にも感動してしまった。ちょっと男同士のライバルのBL臭がする、ロッキーとアポロが砂浜でかけっこする場面を思い出した。
コロッセオで丸くなってすや〜zzzとかゴジラっぽくないといえばその通りだが、東方ゴジラだってシェーさせたり、尻尾を丸めて飛行させたりしていたので日本人がハリウッドに文句言える筋合いはないだろう。

ハリウッドでゴジラが作られている間は、日本とアメリカで戦争はないいのでは、敗戦後数年たち1958年の力道山vsルーテーズ戦にちなんで、キングコング対ゴジラが作られた。当時のポスターを見るとコングがゴジラの尻尾を掴んで振り回しておりアメリカへの配慮を感じるがどうだろうか。

本作のヤンキーバトルは胸が熱くなった、コング=トオルとゴジラ=ヒロシに、モスラ=今日子とも言えるのでやはりヤンキー臭がする。

氷河期怪獣シーモの大きさが場面によって変わるように気がするが、東宝ゴジラだってミニラの大きさが適当だったのでこのくらいのことは気にしていてはゴジラ映画は見れないだろう
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