鹿苑寺と慈照寺

ゴジラxコング 新たなる帝国の鹿苑寺と慈照寺のレビュー・感想・評価

3.0
ハリウッド版ゴジラシリーズ4作目。正直なところ観る前から非常に嫌な予感がしていた。公開されてからSNSなどでの感想では概ね好評といった感じだったので、面白いんだ!と思って期待していたけれど、ある意味、予感的中だった。このシリーズの中では一番酷かった。本当にこの作品って面白かった?ノリで言ってない?と疑いたくなるレベルだった。

怪獣同士のバトルは迫力が凄くて、コングとスカーキングの不良の喧嘩のようなやり取りは確かに良かったけれど、地底空洞での人間パートは「今これは何の時間?」ってなったし、全体的にノリ切れないストーリー運びと物語にテンションがまったく上がらないから苦しかった。

ゴジラとコングの物語は前作の「ゴジラVSコング」でやり切ったと思っていたので、ぜひとも次回作はゴジラメインのストーリーにして欲しい。普通にビオランテ、スペースゴジラ、デストロイアを出したら間違いないと思う。

本作の良い点と悪い点は下記の通り。良い点以上に悪い点が目立つ作品だった。

■良い点
・コングの人間的所作
・ゴジラとコングの少年ジャンプ的タッグ
・コロッセオがお気に入りのゴジラ

■悪い点
・本当にゴジラ映画?ってくらいずっと猿、猿、猿。ゴジラ映画じゃなく、猿の惑星を観ている気分になる。
・地底空洞の設定
前作でこの世界観の広げ方をしたのがすべての原因だと思う。地底空洞に行く度に段取りを踏まないといけなくて、ストーリー運びが下手に見える。
・コングを登場させることによってストーリー展開がいちいち煩雑になる点。
これは今後も本シリーズにコングが出てくるのであれば、毎回コングを地底空洞から呼び出すという展開が必要になって物語が散らかる。
・ストーリーが散らかりすぎていて何をやってるのか、何を見させられているのかわからない。

以下は個人的なメモ
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敵怪獣が出てくるまでの流れ、コングがゴジラに協力してもらうまでがとにかく長い。回りくどい。
地下空洞の話がとにかく長い。
ていうか地下空洞に人類いたの?
ジアってそんな特殊な民族だったの?

地下空洞でのコングの話が長すぎてゴジラ映画を観ている気分にならない。
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