ゴジラxコング 新たなる帝国のヤマニシのネタバレレビュー・内容・結末

　うおお怪獣プロレス！
　このシリーズはどこまでも方針がぶれないのがいい。とにかく怪獣プロレス。一応人間ドラマもあるが、まあおまけみたいなもんです。しかし今回は人間ドラマのほかにゴリラのドラマパートが追加される。序盤から仲間を探し回り虫歯に悩むでかいゴリラの哀愁が漂う。ようやく見つけて仲間かと思った猿からは攻撃されるし散々である。ゴジラは災害のような扱いをされているが、意思疎通が可能な存在であるコングはドラマを作りやすいんだろう。だからといってゴリラのドラマパートを作る必要はない気もするが…。人間でやるとあまりにも陳腐なドラマパートだが、でかいゴリラがやってるだけでなんか笑えてくる。なんだその微妙にキモイ子分みたいな猿は。無理やり従わせてたのにご飯を分けて友情を芽生えさせてるんじゃない。終盤にちょっと頼れる感じになってるんじゃないよ。この映画の実質的な主人公はコングでライバルキャラがゴジラって感じなので、ゴジラは特にドラマはない。ゴジラは一応頼めば協力してくれるので、会えばケンカはするが共通の敵がいれば一緒に戦ってくれる。うしおととらの初期のとらみたいな感じ。ピラミッド前で2体が咆哮してたの変な面白さがあったな。そんなに君たち仲良かったっけ？
　でもやっぱり本作の見どころは怪獣プロレス。序盤からゴジラが街中で大暴れしてるのは爽快。やっぱ怪獣は街中で暴れてこそなんすよね。人間のつくった巨大な建造物をそれよりでかい存在が壊しまくるのが楽しいんすよ。終盤は地下での戦いで終わるんかなと思ってたけど、きちんと地上にでて建物を壊しまくってたのもよかった。ゴジラのパワーアップは今作限定だったっぽいけど、コングはゴジラアックスに加えてガントレットを手に入れてさらに強くなったっぽい。次回以降はさらに強い敵が出てくるのか。ハマーコングとシーモは強敵だったけど、物足りなさというか他との差別化みたいなのがもうちょい欲しかったので、次回はもっと魅力ある敵が出てくれると嬉しい。