ないちん

ゴジラxコング 新たなる帝国のないちんのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

元々、昭和29年に公開された1作目のゴジラは戦争や原爆の暗喩としての存在だった。それが、作品を重ねて他の怪獣と対決するようになって、やがて人間の味方になっていった。
1984年、久々の復活となった時は、怖いゴジラをテーマに原点回帰したが、やはり平成VSシリーズと呼ばれる他の怪獣と対決するシリーズとなり、やはり、人間の味方の様になっていった。
続く21世紀に向けてのミレニアムシリーズと呼ばれるシリーズでは、それを避ける為か、一作ごとに世界観のリセットがされるようになった。

そして、ハリウッドリメイクから始まったこのモンスターヴァースと呼ばれるこのシリーズも、やはり他の怪獣と対決する事になって、人間の味方の様な存在になっているのは、仕方ない事なのかも知れない。

とは言え、昭和のキングギドラやガイガン、メカゴジラと戦い、果てはテレビで流星人間ゾーンと共闘し握手までしていたゴジラを楽しく観ていた世代の僕は、本作もそんなに違和感は持たずに、楽しく観れた。

完全に人間ドラマは添え物、怪獣プロレスに特化した作風は、そのまま昭和ゴジラのようで懐かしさすらあった。(5作目の「3大怪獣 地球最大の決戦」を思い出した)

しかし、メインストーリーはコングになる為、ゴジラの敵としては弱かったなぁ。

また、ストーリー上CGのみで構成される画面が大半になるので、何だかアニメを見ているような感じがしたて、残念だった。

それにしても、新作のゴジラ映画が2本揃って劇場で上映されているのはスゴい事だと思います。
ないちん

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