マタタビ

ゴジラxコング 新たなる帝国のマタタビのネタバレレビュー・内容・結末

1.0

このレビューはネタバレを含みます

ハリウッドのダメなところ全部出てるなぁという印象。
脳死で観るのがおそらくこの映画の正解の観方なんだろうが、
怪獣プロレスってこういうことじゃないんよなぁ。
これはもう怪獣でアベンジャーズやってる感じですよ。

地底世界が登場した前作あたりから違和感を感じ始めていたが、こんなにも多くの怪獣たちが出てくると、もはや怪獣というより一種の動物という見方になってしまい、どうもワクワクしない。
コングに関してはもう知能が高すぎて巨大な人間に見えてくる。
途中出てくるミニコング?とのドラマパートなんて、もう人間同士の会話そのもの。
言葉を話すわけではないが、身振り手振りのコミュニケーションのやり取りがもうあまりにも人間過ぎて、途中から「もういいから、お前ら喋れよ」とすら思った。

そこからのコング族との邂逅もツッコミ所だらけで、映画館で笑いを堪えるのに必死だった。
まずなぜか強制労働させられているコングたち。
しかもそれが何のためにやってるか分からん、デケェ石をただ運ぶだけの大してキツくなさそうな労働だし、
それをまとめてるスカーキングもヤンキー映画のボスにしか見えないし、コングのくせに何故か偉そうに玉座に座ってる姿もなんかムカつくし、
主人公コングの差し歯をケラケラ笑う姿なんて、もうDQNそのものというか…。
ここまで見て「おい…まさかコイツが黒幕じゃないだろうな」という嫌な予感が湧いたが、残念ながら的中・・・。

最終的にゴジラ・モスラ・コングで共闘しながらDQNサルと戦うが、前々作のvsキングギドラほどの興奮はなかった。
なんかもうサイズが規格外にデカいだけの喧嘩映画を観てる印象でした。

人間サイドのドラマパートも在り来たりのご都合主義展開すぎて、スキップしたくなったし、主要人物以外の描写が極端に少ないので、世界の存亡をかけて戦っているはずが、物凄い狭い箱庭での戦いに見えてしまった。

今作のせいで怪獣たちがいよいよ未知の存在ではなくなってしまったような気がする。
分からないことだらけだから怪獣映画って楽しいのに・・・。
今後のシリーズ展開はどうするつもりなんだろう。
おそらく次回以降は劇場で観ることはないだろう。
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