キャストも気になる人が多くて、ポスターも良くて、意外と前から楽しみにしていた作品
大きい映画館でもなくスマホでもなくあえて小さい映画館の後ろのほうとかで観たくなるような映画でした、どことなく平成を感じた
映像と音楽は時折うるさく感じちゃうくらいの監督のこだわりを感じたけどこの手の映画はそのくらいで全然いいなと思いました
特別すぐにでももう一度観たい、とは思わないけどもなんとなく何度でも繰り返し見たくなるような映画で、印象的なカットも多かったです。気づいたらこの映画の虜になっていた。ぽやーっと観ていたい。吉岡里帆の声も、イイよなぁ。
と、言いつつ、、
これ終わっちゃう前に映画館でもう1回観ときたいなと思って観に行ったんだけどやっぱりすごく好きだった。小さめな劇場で観たくて吉祥寺のアップリンクに行ったけど大正解だった、
映画としては時系列がキレイに紐解かれていって、伏線回収も気持ち良くてすごくスッキリ観終われるんだけど、実際映画に出てくる登場人物はみんな何も解決してないし、成就もしないし、ストーリーとか台詞も意味ありげながら実は大したことが起きてなくて、ただみんなが同じ世界で生活してて交わったり交わらなかったりする、ただそれだけの全てが凄く曖昧な映画で、でも登場人物の心情みたいなのはかなり繊細に描かれてて、そのしっくりくるようでこない感じとか映画っぽくなさみたいなのがすごく心地よくて、、だから、「あぁでこうで…これってどっちだと思います？」と長々と質問されたあとの返事が「えーしらなぁい」とかで何にも広がらない会話とかも最高だし、テーマとかメッセージ性を強く持たせようとすれば簡単に持たせられるストーリーなのにそうしていないのも素晴らしい。
それでキャストがみんなハマり役っていうか、演技の上手い下手とかじゃなくて俳優の個性がものすごく活きてて、その強さが淡々とした映画にしっかりインパクトを与えてるのも良い。
あー好きだなぁ！
