似太郎

やくざ戦争 日本の首領(ドン)の似太郎のレビュー・感想・評価

4.3
【和製ゴッドファーザー?🤷‍♂️】

この映画を観たのがビデオレンタルで10代のとき。実は最初に観た東映やくざ映画は深作欣二の『仁義なき戦い』ではなくこの作品から。

中島貞夫監督のことを初めて知ったのもこの作品からである。深作欣二の方があまりにも暴力サイドに傾いているのに対して中島貞夫の場合、作りが正攻法なのであまり【ヤクザならではの下衆さ】が感じられないのが個人的に良かった。登場人物が大量に交錯する、神話的世界が展開される。

鶴田浩二が『ゴッドファーザー』のマーロン・ブランドみたいな存在感を発揮する和製マフィア映画の第一弾。実録調なのでやはり『仁義なき戦い』シリーズと内容が被るのだが手ブレカメラが少ないだけ全体的に統率の取れている印象。

東映オールスターキャストによる少し洋モノ志向のやくざ映画…というかパクリ。上映時間は長めだが、退屈せずに観れる悪魔的映像美。三部作一気見はさすがに疲れそう。😅
似太郎

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