映像が美しい。墓参りと終盤のタクシー内でさゆりの独白を聞くシーンが印象に残る。
ラジオから流れる言葉にもあるように、愛するということの難しさを考えさせられた。
守島の「愛する」という行為は一人相撲で、さゆりにぶつけてはいたが、彼女を見てはいなかったのではないだろうか。「自分が願う現実」を思い、その中に浸るだけ。さゆりの母へのお金も、カタルシスそのものだ。
「彼は理想の私を勝手に描いているから、目の前の私が理想と違うことをするのを許せないの。彼は二次元の私と付き合っているの。」って元彼のことを言っていた友達がいたが、元彼は守島のようだったのかな。
