「モノクロのみならず」
美しきモノクロ
だが、それにのみ込まれてはいけない。
私は海のように感じた
表面の色、少し覗いた色、深く深く潜り遠くの届かぬ残光に苦しみ手をのばす
だれしも言葉が足らずだが伝わっているはずだと思い込む
深いところから観ると、主人公をはじめ皆言葉足らずに気が付かず怒り憎しみ哀しみを持っていく、それを気づかず自分勝手に楽になりたいと手を伸ばす。
美しいモノクロ、勝手な人々…
残光のようにいつまでも心に残り自分と重ねて考えてしまう映画だった。
モノクロだが言葉やふとした表情に色があり再訪をすすめたい。