割と低い評価も多いようだが私自身は最後まで緊張感を持ってみれた。
紹介文はゾンビとなっているが、感染者物で捕食行為は無く暴力衝動のみ。暴力行為の後は一定時間鎮静化し動きが止まるのが本作のミソ。
ゾンビはこうあるべきという考えが強いと抵抗があるのかも知れないが色んな感染者物を観ていると、そういう設定なのねとすんなり受け入れられた。
前半は街でおかしな事が起きているが少しピントをずらした演出により直接で無く間接的に少しずつ日常へ脅威が迫ってくるのが感じられる丁寧な印象。感染者に対しても隠れる展開、逃げる展開と静と動があり、終盤はさらに展開が早くなり緊張感がありました。登場人物にもドラマがあって、物語を通して喪失と再生に折り合いをつけていくのも良かったです。
カメラワークや防犯カメラ、ガラス越しの影等、演出にもこだわりが感じられて良かったです。グロさは殆ど無く比較的に観やすい作品だと思います。
★全体として映画を減点式で評価する方は建物が古いとかアラが目立つかもしれません。加点式で見ると多くの試みがあり、一見の価値のある作品だと思います。あとペットが犠牲になるのはどうしても苦手な方はご注意。
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