星はつけないヌル夫

劇場版 SPY×FAMILY CODE: Whiteの星はつけないヌル夫のネタバレレビュー・内容・結末

劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

予告を見て「ひょんな事からアーニャが飲み込んだマイクロフィルムをめぐるスペクタクルアクション映画」だと想像して行ったら、敵陣営がアーニャの体内にフィルムがある事に気づくのが結構遅いため、そんな感じの流れになるのは映画の後半以降。それまでは割りとアクション要素は薄めで、フォージャー家のほのぼのした家族旅行シーンが続くので、スパイアクションを期待して観に行ったら、ストーリーの向かう方向があまりはっきりしていない話を見せられた…的な印象を抱く観客もいたりしそう。フィルムを巡るスパイ映画的な攻防が主題なのか?それともアーニャの調理実習を成功させる事がメイン目的なのか?がちょっと映画の前半部分では曖昧なままなので…
ただ、とにかくキャラの魅力がこの作品の最大の売りだし、後半ではしっかりアクション映画になって映像の迫力も素晴らしい。軍用飛行船内を縦横無尽に駆け巡るヨルさんのシーンが秀逸。
クライマックスで、敵のボスに対してロイドさんに「そんな簡単に化けの皮剥がされるような甘い覚悟で(偽装家族を)やってない」という内容の発言をさせる、あの台詞が作品を象徴してたのもよかった。

Fは謎。もう完全にヨルさんに劇場アニメクラスの神作画でアクションさせるための舞台装置として唐突に出てきたサイボーグアサシンとしか言えない存在。