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劇場版 SPY×FAMILY CODE: Whiteのumisodachiのレビュー・感想・評価

劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)
3.6


人気コミック(アニメ)の映画版。

アーニャの調理実習を成功させるため、週末の小旅行に出かけたフォージャー家。しかし、列車の中でアーニャが対立する二国の運命を動かしかねないアイテムに間違えて接触してしまい……。

なんだか懐かしいくらい、オーソドックスなアニメの映画化。これといって社会的なテーマを扱っているというわけでもなければ、究極的な悪が出てきて地球が滅亡しそうになるわけでもなく、あくまでも原作のスケールのままちょっとだけ冒険(旅行)要素が加わったという印象だった。

スイスをイメージしていると思われる旅行先は懐かしくて(去年スイスに行ったので)、ファミリーのほのぼのシーンにはほっこり。ピンチが訪れてからも見やすい展開で上手くまとまってはいるのだが、爆発的な「何か」はない。むしろ、ゲスト的な扱いの2人組が中途半端なところで退場したり、秘密兵器として出てくる人造人間(改造人間?)がヨルの前だけにしか姿を現さずに不完全燃焼だったりと、ちょっと雑だなと感じる要素が目立つ。……が、子供が喜びそうなギャグにたくさん時間を使っていたり(あのシーンは好き)、「冬休みに親子で観に来てね」という姿勢がハッキリと見えていたので細かいことを指摘する気にはならない(したけど)。

ま、良くも悪くも『SPY×FAMILY』でした。
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