国家権力

劇場版 SPY×FAMILY CODE: Whiteの国家権力のレビュー・感想・評価

劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)
3.9
フォージャー家は、互いに素性を明かしていない、殺し屋、スパイ、読心能力者、予知能力犬による偽造家族。
家族旅行で向かう途中の列車で、読心能力を持つアーニャはたまたま見つけた鍵を用い、予知能力犬ボンドの能力で密輸されているチョコレートを発見し、それを誤って食べてしまう。そのチョコレートには世界の命運を左右する重大な秘密が隠されており、アーニャは謎の組織に狙われることになる。という話。

少年ジャンプ+で連載中で、TVアニメシリーズも好評を博した『SPY×FAMILY』の、オリジナルストーリーでの劇場版。

自分は漫画版だけ既読。

全体的な印象は『クレしん』と『コナン』の中間といった感じ。

オリジナルストーリー映画にありがちな、キャラ破綻や強引すぎるストーリー展開も無く、それぞれのキャラがそれぞれの能力を活かして、笑いも交え、ド派手なシーンも盛りだくさん。そして本編には影響を及ぼさない。まさに理想的なアニメ映画。
作画もハイクオリティ。
冒頭に丁寧な登場人物説明もあり、付き添いの初見親御さんにも優しい。

"互いに正体を明かせない"という大きい縛りの中、逃げずに真っ向からこれだけの二次創作をやってのける手腕はお見事。

同キャラ対戦シーンの演出は中々格好いい。
終盤ヨルさんが、突然出てきたやたら強いサイボーグと蚊帳の外でバトらせられるのはちょっと引っかかった。

毒ガスが撒かれた瞬間、束縛から脱したアーニャが偶然窓を開けるボタンに突っ込むのは流石にご都合主義が過ぎる気はしたが、"機関室"というワードが事前に出てたのでギリ許せた。

出来はいいし、退屈もしなかったけど、めちゃくちゃ面白いかと言われるとそうでもないかな。

しかし、やっぱりうんこはいくつになってもそれなりに面白いな💩
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