16歳の少女が単独、無支援、無寄港で世界一周を果たす。実話だ。信じられるか？16歳だぜ？
失読症だというから、学校の勉強では苦労もしただろう。そのようなハンディを抱えながら。
成功して原作本も書けたのだから、失読症も克服できたのかも知れない。
嵐の中、船が荒波にもまれ横倒しになったり沈んだりするシーンがあるが、作り物感がかなりあり、残念だった。もし山崎貴が手がけたら、どれほどリアルで迫力のあるシーンになっただろうか？
強力な嵐が来ることがわかり、師匠のベンさえ断念を勧めたのに、父母が娘の判断を尊重すると言った。この判断が凄い。娘に生きてほしいと思う気持ちと娘の判断を尊重したいという気持ちのはざまで揺れる。私ならこの父のように言える自信が無い。
嵐に何度も見舞われ、安否が心配され報道陣も集まる中、家の前で小さい妹が短いコメントを読み上げ、「質問は受け付けない」と言うのが可愛いくて面白かった。
ジェシカ（ティーガン・クロフト）が大胆な冒険に成功したのも、家族の仲が良く、その強い愛に支えられてていたからではないかと思う。
