前作で燦然と復活した『スクリーム』シリーズの第六作で、シドニーなしでも続編を作り続けるハリウッド映画界に改めて戦慄する作品です。
前作のメンバーが主なキャラクターとして引き続き物語られますが、このシリーズは最初に誰が殺されるか？が一つの見どころです。
今回はこの人が、ついに、という印象ですので、まだ未見の方はお楽しみに…。
本作はメタ映画的な設定も引き継がれてはいますが、昔のシリーズほど入り込んではきません。
それがヒントにはなっていますが、あくまでもヒントという程度で、新シリーズのテーマは主人公が殺人鬼の娘、ということの方が重要です。
クライマックスはなかなか考えさせられます。
ある種の禁じ手でもあるのでしょうが、ホラー的な感情という意味では、避けられない表現に踏み込んできます。
シドニーなしでも続編を作り続ける意味をそこに見出そうとするのですが、メタ的には、儲けられるならどこまでも、なハリウッドメジャースタジオの恐ろしさを観るようですね。
