松岡茉優

インフィニティ・プールの松岡茉優のレビュー・感想・評価

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)
4.7
久々に映画で脳天ぶち抜かれたような感覚になった。傑作。小説家の主人公とその妻がとあるリゾート地で人を轢き殺してしまう。そのリゾート地では、被告人のクローンを生成し、被害者家族がそのクローンを殺すというルールがあり、主人公は自分のクローンが殺されるところを目の当たりにしてしまう。
親父譲りの設定の面白さは勿論なのだが、カッコ良すぎるショットと倫理観のかけらもないぶっ飛び展開の連続で最高過ぎた。主人公がセレブ集団の背徳的行為に一緒に参加し、自身のクローンの死に様を見届ける姿に快楽を覚えるも、段々自分自身が何者であるか分からなくなっていく様は観ていて不気味だった。特に布を被せられた男に対して主人公が暴行を加えるシークエンスがたまらなく素晴らしい。
人体破壊や殺人描写も抜かりなく、ガキの顔を真っ二つに割るところとかやばかった。あと、クローン生成のシーンと地元のドラッグを服用した後のトリップシーンが無駄にサイケでエロかった。毎日観てたら人格崩壊しそう。『ポゼッサー』は個人的に普通だったけど、本作はぶっちぎりの傑作。
松岡茉優

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