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インフィニティ・プールのemnのレビュー・感想・評価

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)
2.6
追加
新宿ピカデリーの監督オンラインQ&A行ってきました(最後に追加します

私のブランドンは死にました さようなら

民族的ドラッグ(煙を吸うだけとか何やねん!アヤワスカぐらい代償を払え!全然民族性がない!)とクローンに罪を償わせるっていう現代社会における飯塚◯三みたいな上国民をファンタジーに表現してるだけ、、、

その上で私はあの映画を「自己に対するキュートアグレッション」と評するけど(ポゼッサーでも何回を自分を殺させてた。ブランドンはこの性癖絶対持ってる)ミア・ゴスは主役食ってるしpaparazziのPVでも玉の輿旦那を見事演じてたスカルスガルドへの虐待以外、さして面白いと思えなかった。

鬼滅の煉獄さんみたいな「定期的に普遍的なものを消費者に提示する」役をブランドン・クローネンバーグ監督にやって欲しくなかった。

3作の中で一番つまらないです。
インフィニティ・プール HUMAX池袋
公開初日、昼の回で鑑賞

※追加で新宿ピカデリー 20時〜
監督オンラインQ&Aの特別興行の回に行けたので行ってきました。ご縁ありがとうございました。

その日のうちに、同じ作品を2回劇場で観るのははじめての経験です。

2回目の鑑賞で気づいた事。

1度でも感じてた疑惑。
病院横でジェームズを轢こうとした車に乗ってた男は、6体目のジェームスだと思う。
(犬になった◯体目があるなら本人たちの知らない◯体目以降が、自分達の知らない場所で作られててもおかしくない。1体目オリジナル、2体目最初に処刑される奴、3体目2回目に処刑される奴、4体目警官役させられた奴、5体目犬役(犬=警官かも)そして病院で刑事を拉致する時に轢かれそうなった時、車のドライバーで6体目。これは自分が演じてる自分と、それを見ている他者の見る自分で様々な人格が存在する事を表現してるのだろうか?)

監督も鑑賞終了後のQ&Aで話してたがクローンは手法であってあまり重要じゃない。売れない小説家という現実から独立国家であるリゾート地でなりたい自分になる。本作でも度々登場する仮面-ペルソナ-を現実にすり替える為に、現実の自分を殺す。
この辺の暴力行為もずっとブランドン監督に通ずるテーマ。ノーラン監督のプレステージでもマジックの種明かしを悟られない為に"クローンの自分を殺し続ける"っていう部分が好きだったからインタビュー聞いて少し見方変わった。でも普遍的な物にしたくないってQ&Aで仰ってたけど、かなり普遍的なテーマだと思うだよね。インフィニティ・プール。理想の自分と現実の自分とのギャップ。他者からの評価。非現実での人間の性(サガ)の露呈(金!暴力!SEX!

ペラペラ喋ってくれる監督可愛かったし感動したけど、映像作品としては平凡だった、という部分は変わらない。
クローンになる為に入るプールは光造形方式3Dプリンターの液体樹脂みたいで、そこは好き。

音楽とタイトルバック、エンドロールの映像やタイポグラフィが素晴らしいです。
ここが1番良いまであると最初思いましたが、他にも好きな部分がありました。
大変失礼しました。

初鑑賞2.0→2.6に変えます
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