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インフィニティ・プールのののレビュー・感想・評価

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)
4.5
クローンと対峙して初めて己の客観視が出来るという皮肉。

売れない作家ジェームズは轢き逃げ事件よって死刑宣告を受けるが、クローンを作って身代わりに死刑にすることで罪を免れる。己のクローンの死刑を見た事で加害性に目覚め出したジェームズはガビという女に導かれて更なる悪行に手を染める…

己を殺すほどの加害性に酔って力を手に入れたつもりになっても、結局は自分を守ってくれる檻の中に籠ってしまう飼い犬のような生き方なのだ。
創作に縁がある人は結末がなんとも苦く感じるやも。
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