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インフィニティ・プールのtaroのレビュー・感想・評価

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)
3.9
前作「ノースマン」では筋骨隆々の戦士だったスカルスガルド家の長男もミア・ゴスの手にかかるとまさに情けないlittle babyであった...
殺人、クローン、処刑、ドラッグ、トリップ、全裸、全裸、何かと全裸が基本的に続いていきます。映像体験としては一定の満足感はあるけどメッセージ性がそんなにあるかというと微妙、、途中出てくるホーリー・マウンテンの冒頭のシーンのようなカットは好きでした。

痛みが存在しない世界で臓器を生み出し続けてた父と、自分のクローンを作っては殺し続ける息子、これに妹ケイトリンの長編デビュー作のホラーが控えてるっちゅうんだから本当にクローネンバーグ家は末恐ろしい。素晴らしい英才教育だ。

麻薬を初めて吸ったシーンでのアレクサンダー・スカルスガルドの恍惚の表情が「クライムズ〜」のラストシーンでプラスチックを口にした時のヴィゴ・モーテンセンの表情とそっくりで、むちゃくちゃ変なところで嗚呼、親子だなぁ、と思ったり。
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