Breminger

インフィニティ・プールのBremingerのネタバレレビュー・内容・結末

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

監督の前作「ポゼッサー」はエグそうで鑑賞は見送ってしまったんですが、今作はミア・ゴスが出るってだけで観にいく気になってR18+とか関係ねぇ!のテンションで鑑賞。
入プレが仮面ってのが最高にイカしてます。

人を故意ではないとはいえ殺してしまった観光客が、自分のクローンを変わり処刑させて自分は生き延びるという超独特な設定にまず惹かれ、そのクローン要素がどう活きていくのかと思ったら、それと並行するように何度でも生き延びれるのを良いことにセレブが暴走していくヤバさ全開の作品になっていてドン引きながら観ていました。

クローンを作る際、作った後の処刑にもしっかりルールがあって、そこまでしっかり作り込んでて変態の度が過ぎてるな〜とニヤニヤしていました。
自分と全く同じの人間がそこにいて、しかも罪の自覚を持って怯えているとことかなかなか怖かったです。
被害者の親族にクローンを殺させるってのは不思議な感覚で、自分が殺される様子を見るのもルールとはいえ悍ましいもんだなと思いました。この殺されるシーン、グロいっちゃグロいんですが、R18+にしては弱いなと思いましたが、R18+の正体は完全に交わり合いの方だったのか〜とびっくりさせられました。

まぁ序盤にガビがジェームズのチン○ンをシ○シコさせて精液飛び散らせてましたし、いきなり飛ばすなーと思っていたら、まぁ交わること交わること。
しかも理性とかどこかに捨ててきてしまったのか、場所も時間も人も問わず、ヤリたい時にヤッて、ふた○りってやつもあって、死姦みたいなのもあってゾクゾクさせられっぱなしでした。

金持ちだから犯罪しまくって死刑になっても、クローンを作ればいいや精神で生きているし、自分のクローンが死ぬ様をエンタメとして消化してるところとか、貧富の差を極端に描いているのはかなり好みでした。

映像的表現も変わったもので、ポケモンショックの如く光飛ばしまくって視覚的にもおかしくなりそうなのが最高です。
ドラッグを決め込んでいる時の感覚の共有とか、絶頂した時の快感とかを映像のみで伝えてくるのは狂気的ですごかったです。

島を脱出するまでは面白さとエグさを持続させられていた印象だったんですが、ラストの方はちょっとダレたかなーって感じです。もちろん終わり方に意味はあったんだと思うんですが、あっさりしたラストだったので、ぶっ飛んでいた中盤を思い返すとこういう終わり方でいいのか?と思ってしまいました。
ここまでの手腕を考えると勿体無いなーとは思いましたが、こういうのも監督の考えの中なんだろうなと咀嚼することにしました。

ミア・ゴスは今作でも文字通り体を張ってました。
全力で歪みまくる表情は「Pearl パール」の笑顔の口角が解放されて口を開きまくって高笑いという狂気じみたものになっていましたし、こんなに大女優なのにおっぱい曝け出して暴れ回ってるもんですからリスペクトしかありません。
アレクサンダー・スカルスガルドもめっちゃ全裸で、主に痛い目に遭うのはこの人なので、撮影中頭おかしくならなかったのかな〜と心配してしまいました笑

今作は性癖には刺さらなかったので、まだ常人側にいれているのかなという安心感と同時に、こういう尖りまくった世界を眺めていたいという好奇心はより強くなったので、変態に片足突っ込んでしまってるなーと自覚しました。変態で結構!
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