まこと

丘の上の本屋さんのまことのネタバレレビュー・内容・結末

丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

最初はあれ、なんか退屈だな…て思うのですが、エシエンとリベロが本について語り合いはじめるあたりから穏やかに紡がれる友情や知識というものを味わいました。
前知識なく見たので、最後にユニセフ制作なことを知りました。
最後に託される本とメッセージは、なるほどユニセフ。星の王子様渡した子にアンクルトム渡すの重すぎでは…、て思ってましたが、ちゃんと意味があったということですね。
エシエンの日常ってほとんど描かれないのに、移民として自身のアイデンティティを探っている様子が台詞に滲み出たりして、ちゃんと観客に感じさせるのがすごいなと思いました。
リベロ役のレモ・ジローネさんによる、知的な古書店のおじいちゃんが終始穏やかな事前を投げかけ、本当に素敵でした。
期待どおり、本ていいよね、て思わせてくれる映画です。
登場する各本の名文もグッときます。
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