カズザク17

丘の上の本屋さんのカズザク17のレビュー・感想・評価

丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)
4.0
人生の最後の友達。自分と一番の年の離れた友達。本を読めば読むほど、水が砂漠に瞬時に・無限にしみ込むように、文字・文章・物語・知識が、少年の頭・体・心に瞬時に・無限にしみ込んでいく。それが楽しくて・それを楽しみたくて、人生の最後の時間を使って、少年に読書の楽しさ・素晴らしさ・無限の可能性を伝えようとしていたように思う。そして、それが伝わったと思う。「君には時間がある」と言った主人公の言葉に、少年への期待と羨望が感じられた。
本に囲まれてた店内の、ゆったりと心地良い時間が、スクリーンからも伝わってくる。主人公と少年、カフェの店員とフォトコミックを通じて仲良くなった女性等、笑顔が素敵な映画だった。